『キャンディークラッシュ』のKingが59億ドルって割高な気が・・・?

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『キャンディークラッシュ』で有名な「King(キング)」が59億ドルで、アクティビジョン・ブリザード社に買収されるとの速報が流れてきました。

アクティビジョン・ブリザード(ACTIVISION BLIZZARD)は、11月2日、『キャンディークラッシュ』や『バブルウィッチ』などのスマートフォンゲーム大手キング・デジタル・エンターテインメント(King)を59億ドル(約7158億円)で買収し、完全子会社化すると発表した。Kingも賛同の意を表明した。(Social Game Infoより)

Kingは、iOSとAndroidの両方の売り上げを合算した2015年9月の世界売上ランキング(※App Annie調べ)で世界第4位と、前月に比べて1番順位を落としていて、売り上げに陰りが見えていました。

この売り上げの陰りと、海外では企業買収は日常的に行われていることから、ソフトバンクとガンホーが「クラッシュ・オブ・クラン(クラクラ)」のスーパーセル(Supercell)の買収を発表した時ほどの驚きはありませんでしたが、何よりもビックリしたのがその買収価格です。

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買収価格について

Social Game Infoの情報によると59億ドル(約7,158億円)とのことですが、これは2013年10月にソフトバンクがガンホーと共同でスーパーセルの発行済株式の51%を買収した金額15.3億ドル(=1,515億円 ※当時のレート99円で換算)と比べると、倍近い差があります。(スーパーセルの全株式の価格を30億ドルと計算して算出)

最新の世界売上ランキング(2015年9月)で見ても、「クラッシュ・オブ・クラン」のスーパーセルが1位で、2位がmixi(ミクシィ)、3位が中国の「テンセント(Tencent)」で、Kingは4位でした。
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買収時期が2年近く違っていて、業界全体の景気動向や為替などもかなり変わっているので一概にはいえませんが、1位のスーパーセルと比べて、4位のKingの買収価格が倍ほどするのは、かなり割高な価格なのではないかと思います。

Kingの売上金額について

先ほどのランキングでは売上金額までは分かりませんが、他の会社の売り上げからKingの売上金額を推定してみます。

mixiの2015年3月期決算は、全体の売上高が1,129億円で、「モンスト」などのエンターテインメント事業で売上高1,022億円となっています。
ざっくり計算して売り上げの約9割がモンストなどのエンタメ事業から生み出されている事になります。

そして2016年3月期の売上見込みは1,850億円との事なので、同じ比率を適用すると、エンタメ事業で1,600億円ほどの売上見込みになります。
これから計算すると月130億円ほどの売り上げになりますので、9月の売り上げも130億円とします。

次に5位の「LINE(ライン)」です。

ちょっと古いデータですが、2015年4~6月期の売上高が278億円で、そのうち約90億円はスタンプの売り上げとの事なので、残りは170億円ほどになります。

あと大きなのは広告事業ですが、広告事業の業績は堅調との事なので、仮に売り上げを50億円とすると2015年4~6月期のアプリの売り上げは120億円になります。

これから計算すると、1か月の売り上げは40億円になりますので、Kingの売り上げは40億~130億円の間になります。

130億円のmixiが2位で、40億円のLINEが5位なので、4位のKingは大体50億~80億円ほどのレンジに収まっていると想定されます。

まとめ

ここまで書いて、Kingはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているので、決算報告をしている事に気が付きました・・・。

そしてネットで検索してみると、やっぱりありました・・・

Kingの決算

9月の売り上げは、ストアの手数料を引いた後の金額が4,300万ドルとの事です。

App Store やGoogle Play Storeの手数料は30%ですので、これから逆算すると約6,000万ドル強になります。

今のレートでざっくり計算すると、75億円位なので予想の範囲内ですね。
あ~よかった。
意味無かったけど・・・

四半期で6,000万ドルと言う事は、年間で2億4,000万ドル。

買収金額の59億ドルから計算すると、この売り上げが続いたとしても約25年分の価格(利益ではなく売り上げ換算)なので、やっぱりかなり割高な買い物だと思います。

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