漫画(マンガ)原作者に求められているもの

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今回のテーマは、漫画(マンガ)原作者に求められているもの(スキル)です。

漫画(マンガ)原作者に求められているもの

『漫画原作者が求められている理由とは?』でも書きましたが、漫画原作者が求められている一番の理由は、「漫画家や編集者にはない専門知識やアイデア」です。

専門知識

ストーリーの作り方がうまい人は沢山いますが、専門知識があってストーリーを作れる人は殆どいません。

そこに原作者が求められる理由があります。

例えば医療系の漫画を描く場合、マンガ家は絵を描くことだけで忙しいので、マンガ家が医者にインタビューしながら漫画を描き続けることは週刊誌のスケジュールでは無理です。(月刊誌なら可能かもしれません)

しかし専門知識がある原作者がいると、ストーリーについては原作者に任せることができるので、漫画家は読者に印象付ける表現方法だけに集中することができます。

例外は医師免許を持っているマンガ家さんだけですが、そんなマンガ家は殆どいないと思います。
(知っている限りでは、マンガの神様である手塚治虫先と『スーパードクターK』の監修をしていた「中原とほる」先生、あと小説家では海堂尊先生だけです)

アイデア

「漫画家や編集者にはないアイデア」とは、漫画家や編集者が思いつかないストーリー展開やオチになります。

ただ、これはかなり難易度の高いテクニックで、実際の漫画原作で言うと『デスノート』や『金田一少年の事件簿』レベルのストーリー展開です。

これは漫画原作者を目指している人にはレベルが高すぎるので、まずは何かの専門的な知識を習得することが雑誌での掲載、引いては連載への近道です。

インターネットの発達した現在では、数十年前と比べて無料で大量の情報を得ることができるので、数日から1週間ほどでそれなりの専門知識を得ることは可能です。

あとは「どの分野の知識を入手するか」ですが、それは個人のセンスとタイミングによります。

漫画(マンガ)原作が多いカテゴリー

漫画(マンガ)原作が多いカテゴリーとしてあげられるTOP3は、「謎解き」「グルメ」「特殊技能」の3つです。

謎解き

これは分かりやすく、一番有名な例でいえば『金田一少年の事件簿』です。

週刊誌の場合、常に締め切りに追われているため謎解きやトリックを考えている時間がなく、専門に考える原作者のニーズが一番高いジャンルです。

このジャンルの場合、漫画原作者だけでなく小説の漫画化もあるので、競争率的には厳しい面もあります。

小説が漫画化された謎解き物の最近の例では、TVドラマ化された『ビブリア古書堂の事件手帖』や『掟上今日子の備忘録』などがあります。

グルメ

これもニーズの高いカテゴリーです。

『美味しんぼ(原作:雁屋哲先生)』や『孤独のグルメ(原作:久住昌之先生)』、『信長のシェフ(原作:西村ミツル先生)』などが代表作になります。(過去には牛次郎先生原作の『包丁人味平』や『包丁一本満太郎』などの名作もあります)

グルメ漫画は、常に新しいグルメの情報や知識を仕入れていかないといけないので、漫画原作者のニーズが多いジャンルになります。

ちなみに、この記事のために調べていて初めて知ったのですが、久住昌之先生って『孤独のグルメ』だけでなく、『食の軍師』や『野武士のグルメ』、ずぼら主婦が主人公の『花のズボラ飯』などの原作者でもあるんですね。

すごいヒット率です。。。

特殊技能

この「特殊技能」は、意味的には「専門知識」と同じです。

専門知識の必要な医療系(医者・看護師)や法律(弁護士・司法書士)などだけでなく、職人の技が光る業種の専門知識などは、一般的に知られていないため、編集部でもこれまでの漫画との差別化に最適なためニーズの高い分野になっています。(マニアックすぎると、それはそれでヒットしないのですが・・・)

専門知識がふんだんに盛り込まれているため、ストーリーに「説得力」と「納得感」が出てきて、読者を魅きつける作品になります。

職人の技が光る、私の好きな漫画では『緋が走る(原作:ジョー指月先生)』があります。

これは続編を含め全巻読みましたが、「萩焼」をベースとして、陶芸における最高の美とされる『緋』を追い求める、専門知識がふんだんに盛り込まれた作品でした。

漫画(マンガ)原作者に必要な才能(スキル)

マンガ原作者に必要な才能(スキル)として一番にあげられるのは「常にアンテナを張っておく事」です。

テレビや映画を見たり、雑誌や漫画を読んだ時に、気になる情報や参考になった情報などをすぐにメモする事で、後日作品の中に使える情報がドンドン溜っていきます。

また多くの情報に触れることで、自然と時代の流れ(トレンド)を感じることができます。

実際の例として、週刊少年ジャンプでマンガ家への道のりと葛藤を描いた作品の『バクマン。』は、原作者の大場つぐみ先生が「最近はマンガ家と声優になりたい人が多い」という時代流れを感じて立ち上げた企画だそうです。

そのため主人公の「真城最高(ましろもりたか)と高木秋人(たかぎあきと)」は漫画家を目指して、真城最高のガールフレンドの亜豆美保(あずきみほ)は声優を目指しています。

このように、常にアンテナを張っていると、新しいヒントが生まれ、大ヒット作につながるチャンスが訪れます。

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